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No.134【うなぎパイ】

若かりし頃、ピアノ調律の勉強のために、浜松のとあるピアノメーカーに在籍していたことがある。昼間はピアノ工場のラインに入って実際にピアノを作るのだが、ピアノを知るうえでは大変に勉強になった。調律に関しては工場のラインが止まっている夜間に勉強し...
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No.133【狂った磁気カード】

家内が持ち歩いているカードがしばしば読み取り不能になることがある。そう、彼女は磁気を狂わせてしまう〈青木ヶ原樹海おんな〉なのだ。
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No.132【ラッパ飲み】

まだ20代のころに寮生活をしていたことがある。部屋には2段ベッドがあって1部屋に2人が入っていた。ある土曜日の夕方であった。同室の寮生が酒を飲もうと言って1升瓶を取り出した。夕飯までには少し時間があったので早速飲むことにした。ツマミなどは一...
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No.131【ゴムのオモチャ】

イラストを見て頂ければ分かると思うのだが、タイトルだけから内容を想像された方には謝らなければならない。残念ながらこれはエロい話ではない。・・・・・・・僕が中学生の時である。ゲテモノ好きは時代を問わずに存在するものだ。当時、クラスの男子の間で...
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No.130【御焼香】

息子が学生の時である。彼はある葬儀に参列した。ところが葬式に行ったという経験があまりなかったので、なにをどうしたらいいのかが分からない。焼香の順番が廻ってきた。誰だか知らない人と2人で焼香する流れになった。その人について焼香台の前に並び、息...
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No.129【ライトプレーン】

小学校6年の時である。図画工作で、ライトプレーンと呼ばれる、竹ひごと紙で出来た飛行機を作るという授業があった。巻いたゴムを動力にプロペラを回して飛ばす飛行機だ。女の子も同じものを作る。全員に同じ飛行機のキットが配られた。キットには同寸大の設...
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No.128【パーキングブレーキ】

当時の乗用車のパーキングブレーキは、座席の横にあるバーを引いてブレーキを掛けるというのがまだ主流だった。ハンドブレーキとかサイドブレーキとか呼ばれた。そのころ、従妹の女の子が念願の新車を買ったのだが、そのクルマには最新の装備が施されていて、...
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No.127【卵➁】

卵パックのプルテープを指で摘まんで《ビ~~ッ》っと引っ張る。最後までキレイに開けられるのは稀だ。2cmくらいですぐに切れる。最後までいったのは〈人生〉で数回しかないのだ。
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No.126【卵①】

僕は卵を割るのが下手だ。グチャッ!となるのが恐いので軽めに割るとヒビしか入らない。仕方がないから、もう1回割るとグチャグチャになって中身が垂れ落ちたりする。そうかといって思い切り割ると最初からグチャグチャになる。ちょっとだけ強めに割ったら内...
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No.125【別れの涙】

今までに何回クルマに乗り換えただろうか。結婚してからも数回は乗り換えた。クルマを買う時には、乗っていたクルマを当然下取りに出すのだが、その都度、妻は泣きながらクルマを見送った。カローラとの別れの時も、シビックの時もシルビアの時もノアの時も・...