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No.410【ピアニストの要求】

ある女性のピアニストがいた。彼女はお気に入りの調律師を抱えている。その日は、定期的な調律を施すために、お抱えのピアノ調律師が彼女の自宅を訪れていた。彼は腕のいい調律師で、彼女の信頼を勝ち得ていた。彼女は著名なピアニストなのであるが、その分、...
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No.409【リストと調律師】

ピアノの演奏会などで、プロのピアニストが弾くピアノを調律する調律師のことを〈コンサートチューナー〉という。ピアノという楽器は定期的に調律をしなければならないのだが、年に1回の割合で調律を施すのが一般的である。ピアノ調律技術者から見れば、もっ...
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No.408【雪だるま】

子供のころ住んでいた街には、冬になると沢山の雪が降った。1メートルはかるく積もっていたので、家の前に〈カマクラ〉や〈雪だるま〉を作って遊んだ。・・・・・・〈雪だるま〉は小さな雪玉から作り始める。小さな玉を、積もった雪の上に置いて転がしていく...
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No.407【ドロップス】

ホントに昔からある。〈サクマ式ドロップス❗️〉金色の四角い缶に入ったキャンディーなのだが、キャンディーとは言わずにドロップスというのだ。ドロップスの〈ス〉は英語の複数型を表すのだろう。キャンディーは〈ハード〉と〈ソフト〉に分類されていて、そ...
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No.406【おでん】

今や年から年中食べるようになったが、ヤッパリ寒い時期の〈おでん〉は格別の感がある。さて、〈おでんのタネ〉で何が好きかということである。誰に訊いても真っ先に挙げられるのが〈大根〉だろう。そう思って仕事場の2~3の人に確認してみたらマチマチの答...
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No.405【弁当】

中学では給食が無かったので、皆んな〈弁当〉を持って来ていた。只、学校のすぐ近くに自宅がある生徒は、昼時に限って家に帰って御飯を食べることが許されていた。僕のクラスには家に帰って御飯を食べる男子が何人かいた。その中の1人が〈弁当〉に異常な程の...
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No.404【石炭ストーブ】

僕が小・中学校の頃は、まだ〈石炭ストーブ〉が全盛時代だった。〈ストーブ〉は教室の後ろのほうにあって、ブリキの太い煙突が真上に伸びていた。天井の手前で直角に曲がって、ガラス窓の上の壁から外の煙突へと繋がっている。石炭が本気で燃え始めると物凄い...
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No.403【2階からのゴミ捨て】

小学校の古い木造校舎は2階建てだった。ふと思い出した。そう言えば、小学校の2階の廊下の端の壁の下には、4~50cm角の観音開きの扉があった。なんの扉かというと、それは今でいう〈ダストシュート〉なのだ。その木製の扉は、アメリカの西部劇に出てく...
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No.402【うどん】

新婚旅行は弟のクルマを借りてのアポなし貧乏ドライブの旅だった。訳あって、手も握ったことがないうちに決まった見合結婚だったので、良く言えば新鮮なのだが、初日などは肩の凝るような雰囲気の旅行だった。2日目の昼時に、国道沿いにある1軒の〈うどん屋...
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No.401【贅沢の極み】

家内が言う。「大豪邸に住んだら広くて楽しいだろうねっ!」大豪邸に住まわせてやれない僕はなんだか素直に聞けない。「まぁ・・なっ!」「大きなリビング!広~いキッチンとバスルーム❗️」「じゃぁ、この際トイレもデッカクしたほうがエエどっ❗️」「えぇ...