
ネットの心霊動画を見ていた。
画像の加工技術の発達やCGの台頭で信用出来ない動画が多いのかもしれないが・・それは承知でついチャンネルを合わせてしまうのである。
政治チャンネルなどに疲れた時の、まぁ、息抜きみたいな感じなのだ。
〈心霊動画〉は、YouTuberが再生時間を稼ぐためなのかどうかは知らないが、前振りが長いものが多いように思う。問題のシーンが出てくるまでに、実にカッタるい動画が続くのだ。
だから、僕はいつもスキップしては〈Replay〉の前から見るようにしている。そうすれば、即〈幽霊〉と御対面が出来るのだ。
・・・・・・・
その日もスキップさせ捲りながら、次々と色々な動画の〈問題のシーン〉を見ていたのだが、ある動画の〈問題のシーン〉に驚くものを発見したのだ。
僕はもう1度その箇所に戻し、動画を止めて確認をした。
《わっ❗️やっぱりアイツにソックリじゃないか❗️》
そうなのだ。画面の中の、投稿者の友人だという男性のモザイクの掛かった顔の隣から肩越しに、家内と瓜二つの顔をした女性の霊がコッチを向いて睨んでいるのだ。
思わす家内を呼んでしまった。
「お~いっ❗️〇子~~っ❗️」
台所から家内がやって来た。
「もう~何よぉ~忙しいのにぃ」
「おい、これ見てみ・・これ」
「えぇ~?わっ❗️また恐いの見てるぅ」
「いやいや、ここ見てみ・・この幽霊・・〇子にソックリだろ❗️」
そう言って僕はカーソルの矢印を女の霊の顔の位置に移動した。
「わ~~っ❗️アタシにソックリじゃん・・えぇ~~・・これ、アタシ~❓️」
「アタシな訳ないだろ」
「生き霊とか・・・」
「無い無い❗️絶対に無いわ❗️〇子のようなチャランポランな性格の女が幽霊や生き霊なんて無理無理」
「でもアタシにソックリな女が幽霊になってるじゃないのっ❗️」
「これは顔は似ててもチャランポランじゃない性格なんだよ」
「まっ❗️失礼ねっ❗️どうせアタシはチャランポランですっ❗️」
万が一家内の生霊が出たとしても・・怖くはなさそうである。
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