その奥さんはクルマを運転していたのだが、急にお腹が痛くなって一刻を争うヤバイことになってしまった。「止まれ」の一旦停止も無視して先を急ごうとした時、後ろからヒュンヒュンとサイレンを鳴らしながらパトカーが追い掛けてきた。
「前の軽自動車、止まってください❗️速度を落として路肩にクルマを止めてください‼️」
しかし止まるわけにはいかないのだ。
「止まりなさい‼️」
命令されても止まれない。するとパトカーは前に回って進路を遮り、軽自動車は強引に停車させられてしまったのだった。
「免許証❗️」
奥さんは引き突った顔で叫んだ。
「止めないでよ‼️免許証どころじゃないんだから‼️」
「一旦停止違反です」
「そんなことわかってるわよ‼️」
「免許証を」
「もうやめて❗️わたし、トイレに行きたいんだから！お腹が痛いのよ！もうヤバイんだから～っ‼️罰金払うから付いて来なさいよ！」
奥さんのあまりに切羽詰まった訴えに負けた警察官は、パトカーでトイレのあるところまで付いて行き、外で待機して、出てきたところでキップを切ったという。
哀れ、女を捨てざるを得なかったという話である。
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