No.44【朗読】

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家内は小学2年の息子の授業参観に来ていた。担任の女性教諭は人気がある先生だったので子供達には受けが良かった。
「はい!みなさん、1時間目は国語ですョ~。教科書は出してありますか?今日は8ページからお勉強をはじめま~す!8ページを出してくださいね。では、誰かに読んでもらおうかなぁ。はい!誰か読めるひと!」
先生の言葉に5~6人の子供達が元気よく手を挙げた。
「ハイ!ハイ!ハイ❗️ハイせんせ~っ‼️」
息子も手を挙げて半立ちになってアピールしている。
「はい!では〇〇くん!」
「ハイ!」
指名された息子が勢いよく立ち上がって教科書を読み始めた。
「・・か・・ぜ・の・・・ゆ・うび・・ん・やさ・・ん・・は・・」
家内の顔が熱くなった。

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