No.3【祝辞】

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随分むかしの話です。
あるホテルで、反社会的団体の結婚披露宴が執り行われました。参列者の席次表の肩書きのほとんどには「新郎の友人」と書いてあります。
媒酌人の挨拶が終わって、続いて司会者に促がされた「松のテーブルの新郎の友人」は席を立ち、肩を左右に大きく揺すりながらマイクの前に着きました。
そして「・・・のぉ‼️・・今日は目出度いのぉ‼️・・のぉ❗️」
と言い放つやサッサと自分の席に返ってしまいました。
5秒の祝辞でした。

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