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No.73【ロータスヨーロッパ】

クルマ好きの友人が、遂に、憧れのロータスヨーロッパを手に入れた。それはイギリス本国仕様の「スペシャル」と呼ばれている右ハンドル車だった。黒いボディはFRPで出来ていて軽量を極めている。縁にはスペシャルを示す金色のラインが施されていた。車高が...
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No.72【絶対に当たる馬券】

ホテルのバックヤードは競馬の話で盛り上がっていた。「最近ちっとも当たんねぇなぁ。穴狙い止めちまおうかなぁオレ」Aは無類の競馬好きなのだが、近頃予想が外れてばかりで不満を漏らしていた。もとより博打なんて当たらないものと決まってはいるのだが・・...
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No.71【おんな友達の助言】

この話だけは《絶対に》投稿するなと家内に釘を刺されているのだが、投稿することにする。それは家内が中学生の時の話である。ある日、学校で予定よりも早く生理がきてしまった家内は、ナプキンを持ってきていなかったので友達に相談してみた。「ねぇ〇子、私...
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No.70【酋長の娘】

若い時に台湾旅行に行ったことがある。その当時の私は今とは違って、自分で言うのもなんだが、スタイルも良くてなかなかのイケメンだった・・・と思う。台湾は素晴らしいところだった。愛機PENTAX‐SPを肩に掛け、ジーンズにTシャツ姿という出で立ち...
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NO.69【動物愛護精神】

家内がテレビを見ていた。すると「城みちる」が出てきて往年のヒット曲を唄い始めた。まだ若く見えるとは言え、アップになると、さすがに歳は隠せないものがある。「わぁ、城みちる!」家内が懐かしそうに声をあげる。「おい!これ確か、イルカに乗った少年っ...
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No.68【ガッちゃん】

若い頃、僕は東京のファミレスでアルバイトをしていた。その当時は鳥山明の「Dr.スランプアラレちゃん」が流行っていたのだが、僕はガッちゃんが大好きでこう呼んでいた。「ガッちゃん!ガッちゃん!」と、「ガッ」を低く小さく「ちゃん」にアクセン...
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No.67【能天気な患者】

数年前、大腸癌検診で癌が見つかった。ポリープ3つの内の1つがステージ1の初期癌だという。内視鏡手術で3つのポリープは取ったのだが、問題の箇所の大腸壁に癌の浸潤が認められるという。結局、身体に優しい腹腔鏡術式を施して、大きく開腹をせずに、10...
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No.66【胡椒】

胡椒の小瓶を手に取って気が付いた。《あっ!そう言えば胡椒が切れてたんだ。アイツ、詰め替え用を買うの、よく忘れるしなぁ》仕方がないので、その場凌ぎに瓶の尻をテーブルでコンコン叩いて内側にへばりついている胡椒を下に落とすことにした。少しは残って...
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No.65【ニコチンヒーロー】

「ナショナルキッドは知らんだろうなぁ」子供の頃のテレビ番組のヒーローの話をしていた。「なにそれ?」7歳年下の家内には分からないようだ。「昔のヒーローよ。他にはなぁ、七色仮面とか電人アローとか・・ハリマオとかいたなぁ」「全然しらんよ、そんなの...
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No.64【水洗便所】

ヨットを所有している友人がいた。そのヨットは小型船舶免許で乗ることができる小さな船だった。「今度の休みにヨットで遊ぼうかぁ?毎日暑いし、海で涼もうや」その友人の誘いで4人の男が集まり、次の休日に遊びに行くことになった。・・・・・・・その日は...