2022-08

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No.115【決死の新婚旅行】

娘夫婦が新婚旅行に行く。飛行機が怖いというのにモルディブに行く。小型の水上飛行機にも乗らなければならないらしい。そして時期が悪い。新型コロナウィルスが蔓延している。シンガポール経由だ。人の出入りが激しいところだ。「医療用のマスクとゴーグル買...
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No.114【東京の街】

昔、東京にきて間もない友人は、最初「ヒグレサト」「ガソンシ」だと思った。日暮里と我孫子のことだ・・・(写真は引用でイメージです)
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No.113【本屋の奥さん】

駒込に住んでいた頃、近くにあった行きつけの本屋の奥さんと懇意になった。歳は今風に言うとアラフォー後半といったところだ。小さな本屋さんで奥さん1人が切り盛りしていた。奥さんには息子さんと2人の娘さんがいるのだが御主人はいない。理由は知らない。...
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No.112【特技】

自分で言うのもなんだが、小さい頃から器用なほうだった。だから、大抵のことはそれなりにこなしてはきたのだが、未だにどうしても出来ないことがある。ベテランに習ってどんなに練習しても、私が包丁を研ぐと、研ぐ前よりも切れなくなってしまうのだ。これは...
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No.111【ロケット花火】

少年時代には、よく《花火》で遊んだ。中でも男子の1番好きなのがロケット花火だった。ロケット花火だけは昼間にやっていた。夜だと飛んで行く姿が見えないからだ。5・6人で河原に行っては打ち上げて遊んだ。そんなに高価なものでもなかったので、子供の小...
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No.110【ニコルの顔】

ウチにはニコルという名前のセキセイインコがいる。ニコルは寂しがり屋なので、1人(1羽)残して外出する時には、灯りを点けてラジオを鳴らして出るようにしている。「ニコル!行ってくるよ。いい子にして待っててよ!」家内が話し掛けている。「1人んなる...
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No.109【とばっちり】

高速道路のSAでトイレ休憩をしたのだが、男子小用トイレは先客でいっぱいになっていて、1ヶ所だけしか空いていなかった。まさか、男子小用トイレで隣の人から覗かれたりするわけではないのだが、出来るだけ左右に人がいない便器を使いたいのが男の心情だ。...
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No.108【少年の心】

少年達は小動物を捕まえては悪戯をした。特別に〈可愛がられた〉のがカエルである。カブト虫やクワガタ虫は本当に可愛がられたのだが、ことカエルに関しては、可愛がられ方の意味が全く違っていた。・・・・・・・それは、こんな按配であった。捕まえた殿様ガ...
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No.107【最中】

最中が好きだ。最中には種類がある。〈粒餡〉と〈こし餡〉があった。《よしっ❗️たまには〈こし餡〉にしてみよう!〉〈こし餡〉を食べる。やっぱり〈粒餡〉にしとけばよかったと後悔する。
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No.106【縄暖簾の居酒屋】

若い頃によく呑みに通った居酒屋は〈モツの煮込〉が名物の店だった。東京北区滝野川のアパートの前の細い路地を出たところにその店はあった。入口には縄暖簾が垂れ下がっているので、文字通りの、いわゆる「縄暖簾」である。店は中年の大将と女将さんの2人で...