日本料理を代表するものに〈天麩羅〉がある。
〈天麩羅〉は外国人にも人気があって、インタビューでも必ずやその名があがったりもする。
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「What is your favorite Japanese food?」
「Oh～!・・Ｉlike・・Sushi、Tempura、Sukiyaki❗️」
などと３大料理の答えが返ってくる。尤も最近では〈ラーメン〉が好きな外国人が増えていて、〈寿司〉〈天麩羅〉〈すき焼き〉〈ラーメン〉の四天王と言ったほうが当たっているのかもしれないが、いずれにしても〈天麩羅〉の人気は不動なのだ。
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さて、家内も結構〈天麩羅〉を揚げるのだが、天麩羅職人の店のような高級な材料を使うことはまず無い。けれども必ず使う天麩羅ダネがあるのだ。
それが《薩摩芋》なのである。
聞けば子供のころからの大好物で、女だてらに、もう動けなくなるくらい腹一杯食べていたという。〈薩摩芋の天麩羅〉が好きではない僕には考えられないのだ。同じ芋を揚げるのなら〈ジャガイモ〉のほうがまだマシである。
〈天麩羅〉には、言わずと知れた《海老》《キス》《烏賊》や、野菜では《茄子》《獅子唐》《蓮根》などの垂涎のタネがあるのだが、それらよりも〈薩摩芋の天麩羅〉のほうが好きだというのだから、常人には到底理解ができない次元に棲む《薩摩芋天麩羅女》だと言わざるを得ないのである。
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