No.507【目薬】

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家内の運転するクルマの助手席に乗って春風の中をドライブしていた。

ところが、今日は花粉が多いのか、さっきから目が痒くて仕方がない。窓を閉めていても関係ないみたいだ。

「今日は鼻水も出るし目も痒いわぁ」

「父さん目薬持ってるんでしょ? ポーチに入れてたんじゃなかったっけ?」
「あぁ、あるよ」

僕は目薬を点すことにした。

いつものように上を向いて目薬の先を目の真上に持っていった時、クルマがグワンと揺れた。

「わっ❗️」

目薬を点すのではなくて、目を刺すところだった。

気を取り直して再び挑戦する。

けっこう揺れるぞ・・・

「あっ❗️あっ❗️」

目薬の雫が瞼や頬に落ちてばかりで、目ん玉に命中しないぞっ❗️

顔中が目薬だらけでベタベタになった。

・・・・・・・

結局、両目を点し終わるまでに10数滴も使ってしまったのである。

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