No.552【市役所の女性職員】

Uncategorized




〈マイナンバーカード〉を受け取るために市役所に行った。

息子のカードも一緒に貰えばいいなと思って、始めは夫婦2人で行ったのだが、顔の照合をするので本人がいないと交付が出来ないという。仕方がないので一旦家に帰り、息子も連れて改めて3人でやって来た。

〈マイナンバーカード制度〉が果たしていいものなのか、はたまた何かの弊害があるものなのかは知らないが、1人に付き¥5.000―分のポイントが付くから早く行こうと家内に急かされたので渋々やって来たのだ。

順番を記入する用紙に名前を書いて待っているとすぐに名前を呼ばれた。

「は~い!」

すると最初に来た時と同じ若い女性職員がニコニコしながら応対に出て来た。

「あっ!先程は失礼致しました。ワザワザお家にお帰りになって、また来て下さったんですか?どうもお手数をお掛けして申し訳ありませんでした。どうぞこちらへお掛けになって下さい。今、もう1つ椅子をお持ち致しますので」

コロナ対策でマスクを掛けているので顔全体は分からないが、優しそうな目をした30前くらいの年齢だろうか・・非常に感じの良い女性なのだ。

色々な手続きが終ってカードが交付されるまでに20分は掛かっただろうか?その間の彼女の言葉遣いや態度は、もう本当に素晴らしいものだった。

「ご主人様、ではまずここに住所氏名を書いて頂けますか?・・」

「ここですね」

「・・・はい、それで結構です。有り難うございます」

「では次に5.000ポイントを得るためのポイントカードをお決め頂かなければならないんですが・・例えば〈★オンカード〉とか〈ナ〇コカード〉とか・・買い物の時にポイントチェックが出来るカードがよろしいんですけど・・」

「あの~この〈■☆カード〉じゃダメでかね?ポイントチェック出来るんですけど・・」

「えっ❗️〈■☆カード〉チェック機能があるんですか?わぁ~知りませんでした~ありがとうございます。勉強になります~」

とまぁ、一事が万事こんな感じなのだから、なんか嬉しくなってくるのだ。

スナックのやり手ママの〈営業ヨイショ〉も捨てたものではないが、彼女の応対は心からのものなのだ。こんな職員は見たことがない。

そう言えば昔、昼直前に市役所に行った時、正午になった途端に、ピタッ❗️と仕事をストップして返事もしなくなり、自席で弁当を食べ始めた、実に失敬な中年の男性職員がいて大いに憤慨したことがあったが、現在では役所も変わってきたのだろうか?

嬉しくなった僕は、見送りのために、わざわざカウンターの中から出て来てくれた彼女に、思わずこう言ってしまった。

「〇〇さんですよね。名札拝見しましたよ。感じのいい対応して下さってホントにありがとうございました。市長さんに伝えておきます」

そう言うと、彼女は恐縮しながら、ニコニコと何度もお辞儀をしてくれるのだった。

こんな職員ばかりなら、市民税も喜んで納めようという気になるのかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました