No.718【缶コーヒー】

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ドライブの途中でコンビニに立ち寄った。

飲み物コーナーのガラス扉の前で、さて何を飲もうかと物色する。

〈ブラックコーヒーでも飲むか・・〉

しかしコーヒーにも色々なものがある。

〈どれにしようかなぁ・・〉

すると普通の缶コーヒーの中に、ずんぐりムックリのボトル型の缶コーヒーがあるではないか・・飲み口がチョッと広口になったデザインで、なかなかいい感じである。僕はその広口ボトルのブラックコーヒーを、家内が普通の微糖缶コーヒーを飲むことに決めた。

・・・・・・・
精算を済ませて運転席に戻るとすぐにクルマを発進させる。先を急いでいたので運転しながらコーヒーを飲むことにしたのだ。

家内が早速キャップを開けてボトル缶コーヒーを手渡してくれる。

「はい、どうぞ・・気を付けて運転してよ」

「ありがと・・」

僕はしっかりと前を見ながら飲み口を唇に持っていく。そして咽が乾いていたのでイッキに煽った、途端に広口の飲み口の左右からコーヒーがザーッ!と溢れ出てしまった。唇だけでは飲み口が塞がらなかったのだ。

「わわっ❗️」

「あ~ぁ、父さんなにやってんのよぉ!胸がビショビショよ」

家内がハンカチで拭いてくれる。気を取り直して再挑戦をしたのだがどうも溢れそうでいけない。飲み口が中途半端な大きさの広口缶は、ラッパ飲みするにもコップ飲みするにも中途半端で飲み難いのだった。

仕方がないのでクルマを路肩に止めて飲むことにした。広口缶の扱いは難しいのである。

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