No.53【善意の結末】 Uncategorized X Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2022.08.21 中学の同じクラスに「松っちゃん・竹ちゃん」という、目出度い名前の双子の兄弟がいた。ある日の英語の授業でのことである。英語の先生は、恐い男の先生と優しい女の先生がいたのだが、残念ながら僕たちのクラスは恐い方の先生に習っていた。その日は「色」の勉強だった。・・・・・・・・・・・「Good morning, ladies and gentlemen.」「グドゥモーニングサー!」「はい!今日は色々な色を英語でなんというのかを勉強します。みんな知ってるだろうが発音が大事なんだからな」先生はそう言って黒板にチョークで、赤・白・黒・青・緑・黄などと書いた。「はい!赤は、Red!みんな続けて言って下さい、Red!」「レーッドゥ!」「Red!」「レーッドゥ!」「Good !はい!Nextword・・・白・・白は・・White!White!はい!」「ホワイトゥ!」「NO、NO、NO!White!」「ワイトゥ!」「Good !Verygood!じやぁ、黄色、黄色を英語でなんというか分かるかなぁ?・・・ん~君・・え~〇〇の兄のぉ・・」「先生~っ!そっちは弟の竹ちゃんです~」教室中から声が挙がる。「おっ!そ、そうか!じゃぁタケ!答えてみなさい」いきなり竹ちゃんが指名された。仕方なく立ち上がったのだがモジモジして答えない。どうやら知らないようだ。後ろの席の兄の松っちゃんが励まそうとしてささやき始めた。《竹ちゃん、き・い・ろっ!黄色だよ、き・い・ろー!》すると竹ちゃんが答えた。「キイロゥ!」「Don’t be silly.!フザけるんじゃないぞっ❗️」フザけてないのに怒られた。(写真は引用でイメージです)
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