No.724【お伴】

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セキセイインコのニコル君は僕のことが大好きなので、ケージから出して貰うと家内や息子の所へは行かない。

真っ直ぐに僕の所に飛んできては腕や手をガジガジかじるのだ。甘噛みとは言え結構痛い。

要するに、僕が好きだというよりも、還暦を過ぎた僕の皮膚が好きなのかもしれない。

トイレに行こうとしても僕から離れようとはしない。しょうがないのでニコルを肩に乗せたままトイレに入る。

要注意だ。トイレでは露出する皮膚が1ヶ所増えるからだ。

そこを防御しながら無事に用を足し終えた僕は、ホッ!としながらトイレを出たのである。

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