No.739【還暦祝い】

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息子夫婦、娘夫婦が遊びに来た。

そして還暦を迎えた家内に子供達からお祝いが贈られた。野球観戦が大好きな家内に贈られた記念品は〈真っ赤なレプリカユニフォーム・帽子〉と〈花束〉だ。

感激した家内は目を潤ませながら早速ユニホームを着て帽子を被る。

〈レプリカユニフォーム〉の胸には、英語の崩し文字で「Canreki 60」と、背中にはアルファベットで本人の名前と、その下にはデッカイ背番号の「60」がクッキリと印刷してある。

家内は大喜びである。

「うわぁ~ありがとぉ~嬉しいなぁ~でも・・60だけならまだいいけど、還暦ってのがなんか恥ずかしいなぁ」

続いて長男が言う。

「ついでと言っちゃなんだけど、父さんの還暦祝いをやってなかったんで、遅ればせながら、はい!これどうぞ❗️」

息子が手渡してくれたのは〈還暦赤フンドシ〉だった。真っ赤な生地の真ん中に「祝 還暦」と印刷したフンドシだ。

まぁ、父親なんてそんなもんだろうが、それでも充分に嬉しいのだ。

せっかくだからということで、結局、家内は帽子を被ったユニホーム姿で、僕は真っ赤な還暦フンドシ姿で記念写真を撮ったのであった。

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