No.769【ハッタイ粉】

Uncategorized




貰い物の〈饅頭〉を食べた。パッケージの小袋には〈ハッタイ粉〉を使用していますとしるしてある。

〈ハッタイ粉〉・・なんだか暫く忘れていた食材であった。

息子が言う。

「〈ハッタイ粉〉ってなんなん?」

29歳の息子は〈ハッタイ粉〉を知らないようである。

家内が言った。

「あんた〈ハッタイ粉〉知らないのぉ?・・確か麦かなんかの粉でしょ?ねぇ父さん?」

「そうだったかなぁ?」

「アタシ調べてみるぅ」

そう言って家内がググった。

「・・・あっ出た出た❗️・・ええとねぇ・・・〈ハッタイ粉〉・・ 大麦やハダカムギを焙煎して粉に挽いたもの、だって❗️」

「子供の頃にはオヤツでよく食べたよなぁ、お椀に粉入れてさぁ・・懐かしいなぁ」

「そうそう、砂糖を混ぜて食べてたわね」

「普通は水で練って食べるのに、僕らは粉をさじすくってそのまま食べてたなぁ、よくゴホンゴホンってなってたよ」

「ハハハッ❗️そうそう」

「んで、粉が水分を全部吸い取るんで口の中ががカラッカラになるんだよな」

「そうそう、しゃべったら粉が吹き出てたわ」

「そんで、カラカラに飽きたら、今度はコップに水を入れてきて、チョッとずつ水を垂らしながら遊ぶんだよ」

「えぇ~?父さんもそんなことしてたの?アタシもやってたわ」

「粉に水をチョッと垂らしたら粉の上に小さい団子が出来るんだよな。それをコロコロさせたあと食べるんだよ」

「ハハハハッ❗️そうそう」

・・・・・・・

〈饅頭〉から〈ハッタイ粉〉の話になって夫婦の会話が超盛り上がってしまった。
今度〈ハッタイ粉〉を買ってきて団子遊びをしてみようかなぁと思うのであった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました