No.800【造影剤注射】

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大腸癌手術後の追跡検診でCT検査を受けに行ってきた。

追跡検診は、術後、半年に1回の間隔で5年間受診する訳なのだが 、やっと5年目に入った。今回を含めてあと2回受ければ終了ということになる。
 

もう何回もCT検査を受けている僕なんかはベテラン受診者だ。だから検査の段取りなんて把握し切っているのに、女性検査技師はそれでも初心者を諭すように説明を始めた。

「今から造影剤を打ちます。注射前にアルコール消毒をしますが、かぶれたりしたことはありませんか❓️」

「はい!大丈夫です」

「造影剤を打って気分が悪くなったり、吐き気がしたりした時には直ぐに言って下さいね」

「はい!造影剤を打つと身体が暖かくなりますけど、寒い冬に造影剤を打つと暖まっていいですよね」

よせばいいのに、ベテラン患者はツマらんギャグをかましてしまった。

「それが個人差があって、喉がイガイガする人や、腕がダルくなる人や、オシッコが出たような感覚になってホントにオシッコを洩らしてしまう人とか、色々あるんですよ。暖かくなる箇所も人によって違うみたいです。は~い、じゃ、針を刺しますよぉ・・チョッとチクッとしますよぉ」

ギャグをサラッと聞き流した検査技師に色んな症状があることを教えて貰うことになった。

・・・・・・・

「は~い!造影剤が入りましたぁ、気分が悪いとかは無いですかぁ❓️」
「はいっ❗️大丈夫です」

CT検査では針を刺したまま、造影剤を投与しながら撮影をする。

ドーナッツ型の機械の中をなん往復かして無事に撮影が終った。

「じゃ、針を抜きますよぉ・・針を抜くと結構血がでますので、3分くらいはここをシッカリ押さえておいて下さいね」

検査技師がそう言うのだが、今まで多少の出血はあったもののそれは大した量ではなかった。

「はい、分かりました」

そう言って僕がベッドから起き上がった時である。右腕の注射針の痕から、ピュ~~ッと血が吹き出して床まで飛び散ったのだ。

〈わっ❗️〉

検査技師が言う。

「あぁ出ましたねぇ、大丈夫ですか❓️起き上がって腕を下に垂らすと血圧が上がって出るんですよね」

こんなことは今まで1度もなかったので驚いた。素人が舐めたことを言うものではない。

特大の止血絆創膏を貼って貰って検査室を出たのである・・トホホ

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