No.160【想定外】

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家内がスーパー銭湯に行こうと言う。僕はといえば、取り分け風呂が好きだというタイプではないのだが、付き合って行くことにした。

そのスーパー銭湯は中々素晴らしい施設で、あらゆる種類の風呂が備えてあった。

入口で〈男湯〉〈女湯〉に分かれて中に入っていった。
ジャグジー風呂4種・肩叩き湯・打たせ湯・ミストサウナ・風呂3種などの全種類の風呂を、長時間掛けて僕は制覇した。長湯でノボせる寸前だ。ここまでやったら、いくら風呂大好きの家内でもボチボチ出てくるころだろう。

そう思ってフロアに出て家内を待つことにした。
家内が出て来たのは、それから小1時間あとだった。

《読みが甘かった。鼻水が出そうだ》

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