
家内と幼稚園年長の息子を連れてドライブに出掛けた。
山間部を抜けてクルマは市街地に入ってきた。昼前ということもあってけっこう空腹だ。飲食店の看板や幟がやけに目に入ってくる。
「お~い、どっかで昼御飯にしようかぁ?」
「うん!あたしもお腹空いた~・・〇〇ちゃんもお腹空いたでしょ~?なに食べた~い?」
家内が尋ねたら、息子が答えた。
「チヌキウドン~!」
「え~?血抜きうどんっ?具材の肉が血抜きでもしてあるのかしら?なんか気持ち悪いわね」
家内が訊き返した。
「ハタがあったよ~」
気になるので、クルマをUターンさせて息子の言うところまで引き返してみた。
店の前には数本の幟が立っていて、それには〈さぬきうどん〉と書かれてあった。
《さ》の字が2角になっていて繋がっているのだ。《ち》を鏡に映したような《さ》だったのだ。
その日は〈ちぬきうどん〉を食べて帰った。
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