No.196【COLTとSmith&Wesson】

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テレビで刑事物のアメリカ映画をやっていたので家内と2人で観ていた。

アメリカ映画には、頻繁にピストルやサブマシンガンなどが登場しては銃撃戦を繰り返すことが多い。

そして登場人物達が手にしている銃をよく見ると、ひとりひとりがいちいち違う銃を持っていることに気が付く。

ちょっとしたモデルガンマニアがそんな映画を観れば、ストーリーよりも、登場する多くの種類の銃に目が奪われてしまうことだろう。映画は、まるで銃の展覧会の様相を呈しているのだ。

思うにアメリカは銃社会であり典型的なコマーシャリズムの国だ。全米ライフル協会は政治にも強い影響力を持っている。当然、映画にもそれらが色濃く反映されているように思う。

テレビの画面では、主役の刑事と悪人警官とが、ライバル銃とも言えるSmith&Wesson―M29・44マグナムと、COLTパイソン・357マグナムという、いささかオーバーパワーなリボルバーを撃ち合って攻防戦を繰り広げている。それを観ながら家内が言う。

「ねぇねぇ、お父さん!ほらほらっ!刑事が持ってるピストル、スミス&ウェッソンでしょ!」

「おうそうじゃ!よく判ったなぁ」

「そりゃそうよ!お父さんって若い頃モデルガンやエアガンいっぱい持ってたでしょ。んで、興味もない私に色々蘊蓄を垂れてたじゃん!」

「そんなこともあったよなぁ」

「そいで、ピストルの弾を入れるところ・・ええと・・蓮根みたいな・・」

「あぁ、シリンダーなっ!」

「それをガバッっと出す時に使うツマミが、コルトは丸くて引っ張る、スミス&ウェッソンの場合は四角い板みたいなのを押すんだって、教えてくれたじゃない。知りたくもないのに手に持たせて・・だから覚えてるのよ。さっきのヤツは四角いツマミだったもん!だからあれはスミス&ウェッソン❗️」

「ラッチのことだなっ・・・そんなことまで知ってるヤツは男だってあんまりいないぞっ!スゲーなっ❗️」

なんだか、ちょっと嬉しくなってしまった、元モデルガンマニアの私だった。
(イラストは一応COLTですが、パイソンではありません。パイソンは6発)

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