No.324【色白】

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僕は色白だ。

自分で言うのもなんだが、若い頃は体型も綺麗で〈脛毛〉も殆んど生えていなかったので、風呂に入った時などは、湯船の中の白く美しい、丸で女のような美脚に、自分がウットリとして興奮しかねないような有り様だった。

さてある時、友達の部屋で野郎たち数人と大酒を呑み、皆んな酔い潰れてゴロ寝をしたことがあった。

暑い夏の夜だったので、皆んなパンツとシャツだけになって寝ていたのであるが、ひとりが夜中にめを覚ました時、酔いでボ~ッとした視界の中に、色っぽい女の太腿を確認し、それにムシャブリついてきたのだった。

それは僕の太腿だった。

「わ~~っ❗️止めろ~っ❗️」

思わず声を挙げた。

皆んなも目を覚ました。

「えっ❗️なんだなんだっ❗️」

「おいっ!ウルセーなっ❗️」

「なにやってんだよっ❗️」

状況を説明する。

「コイツがさぁ、襲ってきたんだよ」

するとソイツはバツが悪そうに言うのだった。

「ゴメン、〇〇の太腿が女の太腿に見えちゃってさぁ・・・つい」

・・・・・・・

僕は危うく〈犯される〉ところだったのだ。

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