No.326【試着】 Uncategorized X Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2022.09.30 「父さんもタマには着るもの買えばぁ?」家内がそう言うので買い物に出掛けた。2人が行った所は、品質と安さで人気のある大手アパレルショップだった。その日は僕の物を買いに来たのに、店に入るや家内は女物のコーナーの方へスッ飛んで行く。《なんだよぉ・・今日は僕のを買いに来たんだろ?》ダラダラと買い物をするのが好きではない僕は、家内を探し出して男性コーナーに連れて来て一緒にデニムスラックスを物色してもらった。「お父さん!これなんかど~ぉ?」「ダメダメそんな股上の深いのは・・」「あらっ!なんでもいいって言う割には拘るじゃん!」「いや、そりゃセンスなさ過ぎだろっ!」なんだかんだと言いながら3本をピックアップして試着室に入った。・・・・・・・外から家内が訊ねる。「お父さん、ど~ぉ?」「おっ、これなかなかいいんじゃないか?ウエストも丁度いいし」そう言いながら試着したものを脱いでいるとシャーッ❗️っとカーテンが開く。「どれどれっ?見せて~っ❗️」僕はパンツ丸見え状態だ。「わっ❗️急に開けるなよっ❗️」「げっ!ゴメンなさい!まだ試着のを穿いてるのかと思ったじゃないのぉ~アタシにも見せてよ」続いて2本目を穿いてみた。それはウエストがチョッとキツかったのですぐに〈没〉判定をして脱いだ。外の家内に伝える。「おい、こりゃ腹がキツイわ」「どれどれっ!」シャッ!っとカーテンが開く。またパンツが丸見えだ。「わっ!ゴメンなさい!」「も~ぉ開ける時は言えよぉ、キツ目だからすぐに脱いだわ」コントのような家内の天然は続いた。
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