
〈かちかち山〉という童話がある。
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子供の頃に聴いた話はザッとこうである。
『おじいさんは悪戯をする〈タヌキ〉を捕まえてきたのだが、おじいさんがいない時におばあさんが〈タヌキ〉に苛められてしまう。
それを聴いた〈ウサギ〉が〈タヌキ〉に仕返しをする。
〈タヌキ〉に枯れ木を背負わせ、それに火を点けて火傷をさせると、火傷した背中に〈唐辛子味噌〉を塗りつける。
最後は〈泥舟〉に乗せて溺れ死にをさせる・・・』
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さて、もう既に御存知の方ばかりだろうが、これは正確なストーリーではないのである。
〈タヌキ〉が〈おばあさん〉を「苛める」、とあるが、「虐める」と書いたほうが原作に近い。
〈タヌキ〉の仕打ちがそれこそ尋常ではないのだ。
原作はこうだ。
〈おばあさん〉を騙して縛られていた縄を解かせると、〈タヌキ〉は〈おばあさん〉を殺し、肉と内臓を取り出して〈ばばあ汁〉を作る。
殺した〈おばあさん〉の皮を被って〈おばあさん〉に成り済ました〈タヌキ〉は、仕事から帰ってきた〈おじいさん〉と一緒に〈ばばあ汁〉を喰うのだ。
・・・いやはや・・ホラー映画のように残酷な話なのである。
原作をそのまま子供に読み聴かせするのは良くないということから〈おばあさんが虐殺される話〉が割愛されていたのだ。
だから子供達の間から〈タヌキさん〉が可哀想だという声が挙がったことも納得出来るというものである。
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〈かちかち山〉って果たして童話なのだろうか?大人が読んでも惨たらしい話である。
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外国の童話では〈グリム童話〉も、相当に残酷で恐ろしいのも御存知の通りである。
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