
正月は朝からビールで乾杯して、家族みんなで〈おお御馳走〉を食べる。
〈寒ブリのトロ〉〈お節料理の重〉〈松茸入りのすき焼〉〈タラバカニ〉〈イクラ・数の子〉〈雑煮〉etc.なんでもありだ・・・
隣の部屋でセキセイインコのニコル君の鳴き声がする。
「ニコルがひとりで可哀相だわ」
家内はそう言うと、ニコル君が入っているケージを皆んなの側まで持ってきた。
ニコル君はもう9歳になるのにまだまだ元気だ。
バーボンの水割りを飲みながら、ふとニコル君を見ると、ニコル君も餌を食べていた。
皆んなが〈おお御馳走〉を食べている炬燵の横に置かれたケージの中で、黄色い体を逆さにして尻尾を立て、頭を餌箱に突っ込んで、セッセと〈粟やヒエの実〉を食べている。
《・・そうかぁ~~正月でもニコルが食べるものは普段と同じものなんだよなぁ・・ニコルには盆も正月も無いんだ~》
そう思うと、ニコルのことが急に愛おしくなる僕なのであった。
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