No.505【救急隊員】

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長男は消防士をしている。

今は消防車の運転の仕事をしているが、以前は救急車に乗っていた時期もあった。

どんな職業にだって色々なことがあるのは当然であるが、ある日、救急車に乗っていた時の面白い話をしてくれたことがある。

「父さん、新人が救急に配属になって救急車の仕事をし始めたんだけどさぁ、ソイツ、凄い車酔いするヤツでねぇ」

「そんなんで救急車に乗って仕事になるんかぁ?・・」

「それがねぇ、出動要請があって現場に行って患者さんを乗せたわけ」

「ほう、それで?」

「で、受け入れ病院が見つかったんで病院に急いでたんだよ・・そしたらね、ソイツ、車に酔ってきてさぁ、どんどん酷くなっていって、蒼い顔して、ウッ❗️ウッ❗️ってなったわけよ・・」

「それじゃ仕事にならんだろう」

「んでねぇ、あんまりシンドそうにするソイツを見た患者さんが心配してね、大丈夫ですか?・・だって❗️」

「ハハハハッ❗️なんじゃそりゃ!本末転倒じゃないかっ!」

「そうそう」

結果、なんとか吐くことなく病院に着いたそうだ。

尚、名誉のために言っておくが、以後、彼は根性で〈車酔い〉を克服し、今では立派に仕事をこなしているそうである。

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