No.434【誕生日のプレゼント】

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「もうちょっとで父さんの誕生日だね。プレゼント、なにが欲しい?」

家内が誕生日のプレゼントの心配をしてくれている。

「あぁ~誕生日かぁ・・なんか歳取るの、もうどうでもいいわ」

還暦も過ぎると、取り分け感激も薄らいでくるのだ。

「ねぇ、なんか欲しいもんあるぅ?」

「そうだなぁ・・〈ファンファン〉がいいな!」

「なにそれ?パンダ?」

「いやいや、中国の美人女スパイじゃ❗️アメリカで色んな大物を落としてきたみたいだぞ・・ホレホレ、これがその女じゃ」

僕はスマホのYouTubeサムネ画面を見せた。

「わっ❗️凄い美人じゃん!これなら男も引っ掛かるわね」

「おおよっ!中国の女スパイのハニトラは恐ろしいぞ・・・」

「引っ掛かったらどうなるの?」

「そりゃ、キン〇マ写真を撮られてお仕舞いよ」

「へぇ~・・で、何が欲しいのよぉ?」

「じゃぁそうだなぁ・・〈ファンファン〉はヤバイから・・そうそう、昔の映画で幽幻道士ってあっただろ?香港映画だったかな?その映画のヒロイン〈テンテン〉がいいなぁ」

「な~にが〈テンテン〉よっ!父さんには〈チ〇チ〇〉くらいで丁度いいわ❗️」

「〈チ〇チ〇〉って、もろハニトラ要員で~す!って言ってるような名前だな。すぐバレるぞ、それ」

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