No.627【計量キープボトル】

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バブル経済が満開の頃には、貧乏学生でさえ、バイトで稼いでは、ボトルの1本や2本はスナックにキープしていた。

通常、飲み屋のボトルキープはウヰスキーやブランデーのボトルの首に、名前を書いた名札を掛けて管理する。

ところが、余りに大勢の客のキープボトルを管理する店側も大変なので、ボトルの重さを量って管理するという店が出現したのだ。いちいち、名前を確認する手間も省けるし、会計時に受け取ったボトルと同じ重さのボトルを、次回の来店時に出せばいいというやり方なのだ。

そこで悪知恵を働かせる奴が出てくる。

それはこういうことだ。

会計時、ボトルを店員に手渡す前に、見つからないようにボトルに水を入れてウヰスキーを嵩増しするのである。少ししか飲んでいないように工作する訳なのだ。そうすると次回来店した時には、水が混ざっていない同じ重さのボトルが出てくるという案配なのである。

学生をターゲットにした大きな店なので、客の来店数も半端ではなくて、キープボトルの数も物凄いのだ。だから同じ分量のボトルの数も沢山あるので、水で工作したボトルが自分に出てくる確率は低い。

そして、工作ボトルを飲まされる客にしたって、20・30%薄められているウヰスキーだなんて努々思いもしないのだ。まずバレたりはしない。

注意しなければならないのは、最初の量を越えて水を足してしまってはいけないということだ。増えるなんてあり得ないのだから、軽量時に即バレてしまうことになる。

あっ❗️この話は、あくまでも友人から聞いた話である。

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