No.637【花ソーセージ】

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家内の帰りが遅くなるというので、晩御飯用に〈弁当〉を作ることにした。
僕の作る〈弁当〉は大体パターンが決まっている。

〈卵焼き〉〈ウインナソーセージ〉〈魚肉ソーセージのソテー〉〈塩キュウリ〉〈豚バラ肉の塩コショウ炒め〉〈リンゴか柑橘類のフルーツ〉などが、僕が作る弁当の定番のおかずだ。

ところが今日は冷蔵庫の中に〈花ソーセージ〉があったので、それも加えることにした。

〈花ソーセージ〉は昔からある人気商品で、なんでも、1952年に、広島に本社がある福留ハムが製造を開始したものだそうである。

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さて、食材の下拵えが済んだので、早速ソーセージ類から炒めることにした。

〈ウインナソーセージ〉〈魚肉ソーセージ〉を炒め終ってからチョッと考えた。〈花ソーセージ〉を炒めようかどうしようか・・・

〈花ソーセージ〉に限ってそのまま食べるほうが旨いと思うのだ。勿論、炒めても旨いのだが、僕はそのまま食べるほうが好きだ。

特にウスターソースとの相性が抜群だと思っている。

〈よしっ❗️ここは炒めないでそのままのものを使おう〉

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やがて総てのオカズが出来上がったので、間にバランを挟みながら弁当箱に盛り付けていった。

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夕方遅くに家内が帰って来た。

早速、弁当を食べることにする。家内も息子も喜んで食べている。そして2人とも「花ソーセージが美味しいね」と言った。

〈じゃあ他のものはイマイチなんかい?〉

と、心の中でひとり突っ込みをしながらも僕は思った。やっぱり〈花ソーセージ〉はそのまま食べるに限る。

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