No.641【落雷】

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家内と買い物に出掛けた。

目的地のショッピングモールを目指してクルマを走らせていたところ、急に空が暗くなったと思ったら物凄い勢いで雨が降ってきた。ドドド~ッ❗️と滝のような雨だ。前が見えない・・ワイパーを最速にする。

雷も凄い・・・

すると、クルマから20mは離れていただろうか、道路右側の空き地に、いきなり雷が落ちた。辺りが白く光ったと同時に物凄い音がした。

「ドシャ~~~ン❗️」

「キャ~~ッ❗️」

家内が悲鳴を上げる。危機一髪だった。

「父さん❗️帰ろ帰ろっ❗️恐いよ~っ❗️買い物なんかいいから帰ろ❗️」

あんなに近くに落ちたんじゃ堪ったもんじゃない。すぐに帰ることにした。

・・・・・・・

家に帰っても雨と雷は治まらなかった。

ピカピカッ❗️・・

「ドカン❗️」

ピカッ❗️・・・・

「パリパリパリッ❗️ドォ~ン❗️」

家の中にいても恐い。家内と2人で光ってからドカンというまでの時間を計る。

「おいっ❗️今のは光ってからドカンッていうまで2秒掛かったから700mは離れてるぞ❗️」

ピカッ!「ドカ~ン❗️」

家内が叫ぶ。

「キャ~っ❗️今のは光ってすぐ音がしたよ❗️近いよ❗️」

ワ~ワ~キャ~キャ~言っているうちに雨は次第に小降りになり、空も明るくなってきた。雷も治まって辺りが静かになった。さっきまでの嵐が嘘のようだ。

ネットで天気予報を見ていた家内が言った。

「父さん、梅雨が明けたんだって・・」

大荒れした後にサッと青空になって梅雨明け宣言か・・・絵に描いたような梅雨明けである。ホンマかいな。

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