No.684【少年とエロ本】

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少年時代である。

友達数人と河原で遊んでいる時に、1冊の卑猥な雑誌が落ちているのを発見した。それはもうボロボロに干からびていて、紙は黄ばんで皺だらけだ。雨にでも打たれたのだろう、濡れた後にピーカン照りの紫外線に晒されて、ページとページとが貼り付いている。

1人が破れないように注意しながらページを捲っていった。

「ぅわっ❗️スゲ~~ッ❗️」

「おいっ❗️毛が丸見えじゃあ」

「この女、乳がデカイぞ❗️」

皆んな御茶ラケた声を出すのだが本当は興奮しているのだ。股間もシッカリと膨張しているのに、お互いにそれを悟られないように、ことのほかはしゃいだり、或いは平静を装ったりした。

こんなに凄いエロ本なんて少年たちには絶対に手に入らない。

皆んなはおそらく家に持って帰りたかったに違いないのだが、それを口に出す者は只の1人もいなかった。少年は純情なのだ。

・・・・・・・

次の日、僕は1人でコッソリとエロ本を探しにいったのだけれども、もうそこには何も無かった。誰かが先に取りに来たのかもしれないぞ・・・

そうだ❗️いかにも興味なさそうな顔をしていたけれども・・アイツかもしれない・・・

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