風呂のリフォーム契約をした業者が、最終プランの資料を持ってきてくれた。
その中には、注文通りの黒っぽい壁に白い浴槽、ベージュの床の〈完成予想図〉も入っている。ユニットバスなので、スッキリとして中々いい感じである。
今回、風呂のリフォームを思い立ったのには理由がある。というのが、これから寒くなる時期に、娘が〈お産〉の為に里帰りをするからなのだ。大事な妊婦に綺麗な風呂でユックリして貰おうという訳なのである。
現在の風呂は昔ながらのタイル張りなので、冬場にはタイルが冷たくて寒いのだ。妊婦さんに風邪をひかせてはまずい。娘にSNSでユニットバスの〈完成予想図〉を送ったら、「オッシャレーッ❗️」と喜ぶ返信がきた。
娘は子供の頃から〈お風呂〉が大好きで長風呂だった。
そう言えば、娘が結婚して間もない頃だ。１時間以上経っても風呂から上がってこない新妻が心配になって、夫君が見にいったということがあったらしい。
〈帰ってきたら、新しいユニットバスできっと長湯をするんだろうなぁ～・・お腹の赤ちゃんと一緒に・・〉
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