No.763【黄身】

Uncategorized




朝の〈目玉焼き〉は何時も僕が作る。いつの間にか、僕が〈目玉焼き〉、家内が〈味噌汁〉を作るようになったのだ。

フライパンにサラダ油を敷いてコンロに火を点ける。

フライパンが充分に温まったところでタマゴを割って入れていく。

1コ・・2コ・・3コ・・・

ん?・・1コだけ黄身の色がやけに濃いのがある。

他の2コは黄色が薄いのに、1コだけが濃いオレンジ色なのだ。

同じパックに入っているタマゴなのに随分と違いがあるものだ。養鶏場で選別する時に色々な鶏の卵がゴチャ混ぜになるのだろう。

僕は黄身の色の濃いヤツが食べたいなと思った。なんか高級感を感じるのだ。

「お~ぃ S子!この色の濃いヤツ僕のだからな❗️」

「はいはい!子供じゃあるまいし、好きなの食べなさいよ❗️」

色の薄いヤツはなんだか栄養失調っぽいではないか・・だから僕は〈濃い黄身派〉なのである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました