No.789【妻のおパンツ】

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我が家の風呂場には、家族其々それぞれの下着類や靴下を保管するプラスチックボックスが置かれてある。

先日、風呂に入った時である。着替えの下着をボックスの中から探し出していたら、床に黒いレース生地の小さなかたまりが転がっているのが目に入ったのである。

〈なんだよぉ~アイツ、またパンツを転がしてやがる・・でも家内のパンツにしては小さ過ぎるなぁ・・・こんな黒のレース生地のパンツなんか、アイツが穿いてるの見たことないぞぉ~里帰りしている娘のパンツでもなさそうだしなぁ?〉

僕は家内を呼んだ。

「お~いっ!S子ぉ~ちょっと来てくれるかぁ?」

直ぐに家内がやって来る。

「なによぉ・・」

「こんなん投げとくなよな❗️床にころがってたぞ・・誰のパンツじゃ?これ」

「えぇ~~っ❓️」

黒い小さな塊を手にした家内はそれをほぐしながら言った。

「父さんよく見なさいよ❗️これソックスだよ、レースの❗️」

それは、家内の黒いレースのソックスの片われだった。

そりゃそうだよな、家内は元より、娘だってこんな紐みたいな黒スキャンティなんて穿く訳ないわ・・・

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