No.793【〇ンズリ犬】

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僕がまだ20代の頃の話である。

僕には4歳年下の従妹がいるのだが、当時、彼女は柴犬の雑種を飼っていた。雄犬おすいぬだ。仔犬の時から飼っていて、蒲団の中で一緒に寝るほどに「猫っ可愛がり」をした。

ある日のことである。どこで覚えてきたのか知らないが、彼女は犬小屋の前にしゃがみ込んで、愛犬に〈〇ンズリ〉を施していた。

運悪くそこを通り掛かった父親がそれを見て驚いた。こともあろうに、まだ独身の娘が愛犬の、ベロンチョとなったアレを握ってしごいているのである。

そして父親は頑固で不器用だった。見て見ぬふりをしときゃいいものを、こう言ったのだ。

「こりゃっ❗️若い娘がそんなことするなっ❗️」

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まぁ、人間でも犬でも、雄なら溜まった精〇を〈〇ンズリ〉で出してやることは大切だ。下手に溜め込んだりするのは精神的にも生理的にもヨロシクない。

そして何よりも、〈〇ンズリ〉は性犯罪の抑制にも寄与するというものだ。

ところが、人間の男なら自分でも出来るが、犬の場合は受け入れてくれる雌犬めすいぬがいないことにはどうにもならない。だからタマに手助けをしてやる奇特な飼い主もいる訳である。

昔、猿に〈〇ンズリ〉を教えたら死ぬまでやり続けた、という話を聞いたことがあるが、真偽のほどは定かでない。

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そういえば、過去にも1回書いたかもしれないが、昔、友人がエロビデオを見ながら〈〇ンズリ〉をしていたところ、いないはずの奥さんに後ろからいきなり肩を叩かれて怒られたヤツがいたっけなぁ・・・

大体が〈〇ンズリ〉などと言って下品なことのように言うけれども、〈〇ンズリ〉は「雄」にとっては真面目な生理の話だと思うのである。

戦前には、その是非は別としても、〈赤線〉という所があって、若者の性の欲求を満たしてくれていたようであるが、現在ではネットがその代役を果たしているのかもしれない。くれぐれも性犯罪に走らないことが肝腎である。

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因みに・・あんなに気持ち良くて下品な〈〇ンズリ〉なんて、僕は1回もしたことがない。

(〈〇ンズリ〉という俗語は、作家の百田尚樹氏がTwitterで連呼しまくった結果、少しは市民権を得た単語になったのかもしれない。尚、伏せ字の〇の中には(へ)を宛てる場合と(セ)を宛てる場合がある)

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