長男が産まれて６ヶ月が経った頃だ。母乳を飲みまくって見る見る大きくなり、体重が10.2㎏にもなった。普通の乳児の倍近くもある。色白のデブった赤ちゃんは、愛想のいいアルフレッド・ヒッチコックみたいになった。
ある日、家内とヒッチコック君を連れて、ラーメン屋に行った。ラーメンを２つ注文した。
暫くして、店の奥さんらしき人がラーメンを運んできたのだが、ラーメンを乗せたお盆の上には、ヒッチコック君用の、可愛いい茶碗と小さなフォークが添えてあった。
「あの～～まだ６ヶ月なんですよ。お乳しか飲んでませんから、取り皿はいらないです～ありがとうございます」
家内はそう言って茶碗とフォークを返そうとした。
「えぇ～っ❗️まぁ、大きな赤ちゃんですね～！」
奥さんが驚いて声をあげた。
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さて、年月が経過して大人になったヒッチコック君は、映画監督にはならずに、消防士になった。
（写真はヒッチコック君の長男です）
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