No.242【精米機】

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ウチでは〈玄米〉を買っている。白米よりも、街角に設置してある精米機で玄米を精米して食べた方が断然に旨いからだ。

精米は1回に30㎏袋を1袋だけ精米する。なん袋も精米してしまうと白米が空気に触れて味が落ちてしまうからだ。

精米機のプレハブ小屋に到着すると、クルマから米袋を機械まで運ぶのだが、30㎏はけっこう重い。オマケに紙袋は滑るし、持つところが無いので力の入れようが無くて落としそうになったりする。

米投入口に玄米をうつし入れたらお金を¥300入れる。10㎏が¥100なのだ。ゴワンゴワンと精米機が動き始める。サッシ戸を閉める。

すると、外に十数羽のスズメたちが集まってくる。米のオコボレを食べに来るのだ。

チュンチュンと鳴きながら、ピョンピョンとサッシ戸の前までやってきてコッチを見上げている。

《はいはい、今あげるからね》

精米機室の中には手箒が置いてあるので床に散らばっている米を掃き集める。結構な量になるのだ。それを手で掬い取ってソ~ッとサッシ戸を開けて外にバラ撒いてやる。スズメたちがチュンチュンと喜んで食べる。

それだけでは足りないのでポケットから米の入ったポリ袋を取り出してそれもバラ撒いてやる。

精米したての米を分けてやってもいいのだが、〈お初〉は家の神仏にお供えしたりもするので、先にスズメにやることはしないのだ。だからウチから持って来てやっている。

精米に来ると、いつもスズメたちの愛らしい姿に癒される。

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