
次男が公立高校を受験した時のことである。
そんなに出来るほうではなかったので、偏差値は公立ギリギリのところだった。ただ、兄も姉も公立高校に入ったので、次男はどうしても公立に行きたかったのだ。
だから3年になって塾にも通ったりして、本人なりに頑張っていた。
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入学試験は無事に終った。
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数日後、いよいよ合格発表の日がやって来た。
次男は、同じ高校を受験した、非常に仲のいい友達と待ち合わせて、2人で発表を見に行った。
ところが、午前中には結果が発表されているはずなのに、昼を過ぎても連絡が無いのだ。
塾の先生も心配をして電話を掛けてきた。
「もしもし、★★塾の◎◎ですがっ!あっ!お母さんですか?〇〇君から何か連絡がありましたでしょうか?」
「あっ先生お世話になっております。それがまだ何も連絡してこないんですよ。ご心配お掛けして申し訳ありません。携帯も繋がらないんですよ・・・」
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暫くして、やっと息子が帰ってきた。元気がない。家内が問い掛ける。
「あんたどうだったの・・連絡もせずに・・・落ちたんでしょ ?」
すると、力なく息子が応えた。
「いいや、合格したよ・・・」
「えぇっ❗️もうっ!だったら直ぐに連絡しなさいよ!落ちたんだって思うでしょう!」
聞けば、一緒に行った◎◎君が落ちたんだそうだ。友達が落ちたのに、自分だけが浮かれて電話なんか出来なかった、というのだ。小さい頃から優しい息子だったのだ。
そんな訳で、痛し痒しの息子の合格になったのである。
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息子が本当に喜んだのは、その友達が〈繰り上げ合格〉をしたという報せを聞いてからであった。
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