No.269【酔っ払いの野次】 Uncategorized X Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2022.09.19 勤務先の上司からプロ野球観戦のチケットを2枚貰った娘は、友達を誘ってナイター観戦に来ていた。そのチケットは内野の指定席で、シートは応援するホームチームの1塁側ベンチの真上にあった。娘達はその地元ホームチームのファンで、チームの帽子を被りレプリカユニフォームを着て応援していた。さて、贔屓にするホームチームの成績はといえば、今一つ物足りないものがあったのだが、その原因のひとつが〈監督の采配〉にあるという声がファンの間で囁かれていた。・・・・・・・試合は中盤まで進んだ。ところがチームの投打が噛み合わず、相手チームに大きなリードを許している。素人目にも明らかにおかしな投手交代も為されていたので、地元ファンの間には徐々に不満が溜まってきていた。そして案の定、不安は的中してしまったのだった。交代したリリーフ投手はフォアボールの連発で満塁にしてしまい、トドメに満塁ホームランを打たれてしまったのである。娘達の近くにいた酔っぱらいオジサンの機嫌も益々悪くなってきて大声で野次を飛ばし始めたのだが、野次の方向が真下のベンチにいる監督に向けてのものだった。バックネットに張り付いて叫び続けるのだ。「お~いっ❗️監督~~っ❗️あんたの采配はなっとらんっ❗️頼むから監督辞めてくれ~~っ❗️」娘達は最初は笑いながらオジサンのことを見ていたそうだが、あまりに延々と続くそんなヤジに辟易としてくる。それでも酔っ払いオジサンのヤジは止まらない。輪を掛けてボルテージが上がっていくのだ。「お~~いっ❗️監督~~~っ❗️あんたの采配で何勝損しとるかわからんぞ~っ❗️選手に謝らんかいっ❗️」・・・・・30分も経ったころだろうか、2人の警備員がやってきて、とうとうそのオジサンは連れていかれたそうである。批判されるのもプロの仕事の内とは言え、娘からその話を聞いた時には、チョッと監督に同情してしまった。
コメント