No.389【秋の恵み】

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秋になると、小学校の近くの裏山では〈ドングリ〉が沢山採れた。

けれども〈ドングリ〉は食べることが出来なくて、爪楊枝を刺して〈独楽遊び〉をするくらいにしか利用価値がなかったのでイマイチ人気がなかった。

〈松ポックリ〉なんて論外だ。第一あれは木の実なんだろうか・・

同じ〈栗族〉なのだが、〈ドングリ〉から「ドン」を取った〈栗〉は重宝がられた。花のあの生臭い匂いはどうでもいいのだが、〈実〉は、なんたって食べられるのだ。美味しいのだ。

けれども近くには〈ドングリの木〉ばかりが繁っていて、〈栗の木〉が殆んど無いのである。

街からちょっと離れた山に行かなければ〈栗の木〉にお目に掛かることが出来ない。小学生が行くにはちょっと遠過ぎた。

だから〈ドングリ〉だらけの学校に、誰かが〈栗〉を持って来ようものならすぐに友達が集まってきて〈栗〉を愛でたのである。

〈栗〉も称賛されたのだが、なんと言っても不動の人気を誇ったのが〈アケビの実〉だった。

当時でもあんまり採れなかった〈天然のアケビ〉・・・

薩摩芋のような形で紫色をしている〈アケビ〉は、熟すと縦にパックリ裂けて、無数の黒い種を含んだ白いバナナのような〈実〉が見えるようになる。

ちょっと癖のある甘い味の〈実〉なのだが、実は食べられる部分は少しで、口の中でジャリジャリと無数の黒い種を舐めているというのが実態なのだった。

ところで〈アケビ〉に関して、昔の人が面白いザレ言葉を言っているのを御存知だろうか・・

『山のアケビは何見て・・・』

お~~~っと危ない❗️最後まで書くところだった!

最近の投稿は下ネタが多いので顰蹙を買いかねない・・この辺で止めておこくとにしよう。

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