No.572【指揮者と交響曲】

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フランスの作曲家、ベルリオーズの最初の交響曲「幻想交響曲 」の 〈フィナーレの聴き比べ〉というサイトを見つけた。それが凄いのだ。

世界の著名な指揮者8名が、あの圧巻のフィナーレを演奏している。

それぞれが個性豊かにタクトを振っているのだが、緩急のリズム、強弱、テンポなどが指揮者によって様々なので非常に興味深いものがある。

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〈レナード・バーンスタイン〉
足を大きく拡げて立ち、時折パッ!と閉じたりして指揮をする。テンポは普通。両手を上下に大きく振りながら体全体で指揮をとる。

〈シャルル・ミュンシュ〉
強弱のギャップが凄い。弦・管・打のフォルティシモではビックリするくらい。金管楽器の響きが派手。最後のバ――――ンが長い。

〈小林 研一郎〉
リズムを正確に刻む。最後のババババババ――――ンまで気持ちよくリズムが刻まれる。

〈ロリン・マゼール〉
静かな弦楽器のトレモロからフルオケの爆発が物凄い。打楽器が存在を主張している。

〈マリス・ヤンソンス〉
木管楽器の存在感がしっかりしている。テンポはゆっくりめ。

〈グスターボ・ドゥダメル〉
打楽器の使い方がハッキリしていて迫力がある。最後はテンポが早くなる。

〈佐渡  裕〉
緩急があって表情が豊か。バランスのある演奏で、フルオケの和音がきれい。

〈井上 道義〉
インテンポな演奏。安定した教科書的演奏。素晴らしい!

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まぁ、音楽を言葉で表現しようなんて野暮である。もしもご興味があれば、下記の〈URL〉から御視聴頂きたい。8分少々の短い動画である。

スマホではなく、パソコンにスピーカーを繋いで、大音量でお聴きになることをお薦めする。

https://youtu.be/m4DeS-K44l4

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