
友人のクルマのヘッドライトレンズが黄ばんで濁ってしまっている。古い年式のクルマに結構みられる現象なのだが、材質に問題があったのだろうか・・・
ところがクルマに無頓着な友人はなんとも思ってはいないのだ。
「別にヘッドライトが少々黄ばんだって特に問題ないだろ」
「いや問題あるだろ。夜は暗くて危ないぞ」
「そうかぁ?」
僕はヘッドライトを磨いてやることにした。
「おいっ!〈ピカール〉ないかぁ?〈ピカール〉」
「なにそれ?」
「〈ピカール〉知らないのか?金属磨きの〈ピカール〉」
「知らんし、そんなもんね~よ」
「じゃあ〈ジフ〉は?」
「じふぅ?」
「〈ジフ〉だよ!キッチン研磨剤の」
「洗剤しかね~よ」
「なんにも無いんだなぁ・・しょうがない❗️歯磨きはあるよな」
「歯磨きをどうするんだよ?」
「いいから持ってこいよ」
・・・・・・・
〈ピカール〉も〈ジフ〉も無いので、僕は仕方なく〈歯磨き〉でヘッドライトを磨いてやることにしたのだ。
湿らせたタオルでヘッドライトに塗り付けた〈歯磨き〉を、延ばすようにして磨いていく。
〈歯磨き〉には研磨剤が入っているので、表面の黄ばみや汚れが削れて落ちるのだ。
暫く磨いていると、少し黄ばみが残っているとはいえ、先程までと比べると、見違えるように透明なヘッドライトになってきた。
クルマに無頓着な友人でも流石に喜んで感謝してくれるだろうと期待したのが馬鹿だった。
綺麗になったヘッドライトには一切触れることなくこう抜かしやがったのだ。
「どうでもいいけどさぁ、歯磨きの匂いがスゲ~なぁ❗️」
「おいっ❗️ヘッドライトが綺麗になっただろうがっ❗️」
僕はヤツの目ん玉も磨いてやりたくなった。
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