No.612【辛子】

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〈刺身パック〉や〈鰹のタタキ〉に付いている〈ワサビ〉や〈卸しニンニク〉〈卸し生姜〉の小袋、はたまたコンビニで〈肉まん〉を買った時に貰う〈辛子〉の小袋などが余ったら、何かの時に使えるのでウチでは保管している。

いつぞや、家内が〈おでん〉を作ってくれた時である。〈辛子〉を切らしていたことに気付いたのだ。

「〈おでん〉には〈辛子〉がないとダメだろう」

「父さん、あれがあるじゃん❗️」

そう言うと家内が溜まっていた〈小袋〉を冷蔵庫から出してきた。

「おおっ❗️これがあったよな・・えぇ~と・・〈辛子〉〈辛子〉っと!」

僕は辛子の小袋の口を千切って、〈おでん〉の大根の上に中身を絞り出した。

「んん~~?」

「父さん、それ〈ニンニク〉じゃなぁい?」

匂ってみると、それは確かに〈卸しニンニク〉だった。

「紛らわしいパッケージだなぁ~」

ニンニクを黄色い袋に入れるなよぉ~・・・

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