No.173【ホテルの夜】

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娘の結婚式と披露宴が無事に終わり、その日の夜はユックリ休もうということでホテルを予約していた。

家内と2人でツインの部屋にチェックインする。

披露宴ではお客様への接待と気配りでお互いが疲れているので、ビールで軽く乾杯し、風呂に入った後にはすぐに休むことにした。

「今日はお疲れさん。まぁ、無事に終わって良かったなぁ、アイツには勿体ないくらいのお婿さんだし・・おい、もう寝ようか?」
「そうね、ホントに有り難いね。今日はユックリ休みましょう。お休みなさい・・」

・・・・・・・

どのくらいの時間が経っただろうか、私は小用のためにトイレに立とうとしてゆっくりと目を開けた。すると暗い中、ベッドの横にボ~ッと白い人影が立っている。

「わ~っ❗️」
「キャ~ッ❗️なによ~っ!ビックリするじゃないの~っ❗️」
「・・・おいっ!お前かぁ~・・もう脅かすなよぉ、幽霊かと思ったじゃないか~」
「幽霊いうなぁ~」
「なに夜中にボ~ッと立っとんじゃ!」
「トイレよ!」
「トイレならすぐに行けよ~」

ホテルの白いパジャマが余計に幽霊感を出していた。

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