No.333【カップ麺】

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〈カップ麺〉が無性に食べたくなることがある。

今や〈カップ麺〉は国民食として定着し、その文化は外国にまで強い影響を与えている。

多くの製造メーカーが幾種類もの〈カップ麺〉を発売している中にあって、やはり〈カップ麺〉の元祖メーカーが販売し続けているあの〈カップ麺〉は王道かもしれない。

その〈カップ麺〉には3種類の〈定番カップ麺〉がある。

新しい市場を開拓する為なのか、ちょくちょく色物の〈カップ麺〉が発売されるのだが、それらが市場に定着することはまずない。

3大定番というのが、言わずと知れた〈プレーン〉〈シーフード〉〈カレー〉だ。

この3種類・・・どれにしようかと何時も迷ってしまうのだ。

ウチでは〈カップ麺〉を買い置きすることはまず無い。

「今日の昼なに食べる~?カップ麺でいいかぁ?」

ってな時に人数分だけを買うのだが、同じ物を買っても面白くないので3種類を買うことが多いのだ。その結果3人の家族の間で争奪戦が始まることになる。

息子が真っ先に希望を言う。

「オレ、プレーン❗️」

家内が応戦する。

「えぇ~母さんもプレーンがいいなぁ~肉コロとエビが美味しいのよねぇ」

息子が反撃する。

「もう~母さんはいつも人が言ったのを欲しがるんだからぁ」

《なんだよ!2人ともプレーンがいいのか》

そう思った僕はドラフト指名外の銘柄を狙うのだ。

「じゃぁ父さんはカレーにするぞっ❗️」

すると家内が反応する。

「えぇっ?父さんカレーにするのっ?カレーアタシが食べたい!」

「なんだよ、プレーンがいいって言ったじゃないか!じゃぁ僕はシーフードにしようかなぁ~」

すると今度は息子が気移りする。

「シーフードも捨て難いしなぁ」

すんなり決まることは無いのだ。

結局、ジャンケンで決まった〈カップ麺〉を食べながら、それでもまだ人の〈カップ麺〉が気になって仕方がないのである。

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