
結婚して1年も経った頃だろうか、そろそろ〈子供〉が欲しいなと夫婦で話していた。
けれども、欲しいと思った時に直ぐに出来る訳でもない。
そこで僕は家内に提案してみた。
「あのさぁ、逆立ちしたら出来るかもしれんぞ」
「えぇ~・・そんなんで赤ちゃん出来るのぉ?・・じゃぁやってみようか~」
家内はそう言うと壁に向かって逆立ちをしようとした。
「おいおい、今やったって意味ないよ」
「えっ!? じゃいつやるの?」
「夜じゃないとダメだよ」
「あら、そうなの?」
・・・・・・・
そうして当分の間、気だるい身体に鞭打って、家内は夜の逆立ちを続けた。
・・・・・・・
2ヶ月も経っただろうか・・・・
・・・・・・・
ある日、家内が恥ずかしそうに言った。
「・・今日ねぇ・・産婦人科に行って来たよ・・オメデタだって❗️」
「えっ❗️ホンマかっ❗️やった~」
すると確信した顔で家内が言う。
「万有引力のお陰だねっ!」
・・・・・・・
万有引力のお陰だったのかどうかはさて置き、我々夫婦は目出たく赤ちゃんを授かった。
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