No.458【棒ラーメン】

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〈カップ麺〉や〈袋揚げ麺〉が主流のインスタント麺の中にあって、昔から根強い人気がある〈棒ラーメン〉

僕が小学生の頃からあったのだから相当に古い。〈チキンラーメン〉とどっちが古いんだろうか・・・

〈棒ラーメン〉はマルタイというメーカーのラーメンだ。商品には何種類かのバリエーションがあるのだが、九州のメーカーなので豚骨系スープが得意である。

〈棒ラーメン〉が横綱なら、もう一人の横綱、〈福島ラーメン〉という棒状ラーメンも古くから親しまれているラーメンだ。これも九州のメーカーのラーメンなのだが、マルタイの〈棒ラーメン豚骨系〉ほどにはスープが豚骨っぽくはない。

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実は最近、マルタイの〈棒ラーメン〉に嵌まっている。ところが問題なのがその食べ方なのである。作り方なのである。

以前のnoteにもインスタントラーメンの作り方のウンチクを書いたことがあるのだが、〈棒ラーメン〉には〈棒ラーメン〉なりの美味しい食べ方があるのだ。

例外もあるのだが、〈油揚げ麺〉の場合は、麺の茹で時間を短か目にして、スープは茹で汁ではなくて、新しい熱湯で溶いたものを使うというのが僕は好きなのだ。

ところが〈棒ラーメン〉の場合はそうではない。

〈棒ラーメン〉は乾麺なので、〈油揚げ麺〉よりも火が通るのに時間が掛かる。
〈油揚げ麺〉のメーカー指定の茹で時間は大体が3分である。しかし正直に3分間茹でると大抵はアルデンテが失われてしまう。

ところが乾麺である〈棒ラーメン〉の麺は〈油揚げ麺〉よりも火が通るのに時間が掛かるのだ。

だから〈油揚げ麺〉の茹で時間の3分よりも長い時間を指定しているのかと思いきや、メーカーのマルタイは2分を指定をしているのだ。

メーカーの指定通りに茹でると麺が伸びぎみになることが多いのに、〈棒ラーメン〉に限っては茹で時間2分がベストなのだ。

乾麺だから4分くらいかと思ったが違うのである。細麺ということもあるのかもしれないが、マルタイはラーメン通を唸らせる、実に正しい茹で時間を指定している。

そして、このラーメン、特に〈豚骨スープ〉の場合は、麺を茹でた〈茹で汁〉をそのままスープに使うということが重要なのだ。

〈油揚げ麺〉の場合はアクが沢山出るので、僕はスープに新しい熱湯を使うことが多い。ところが豚骨の〈棒ラーメン〉の場合は、乾麺を茹でた時の、少しとろみのある茹で汁を使うことによって、コクのある〈豚骨スープ〉になるのだ。

ただ、メーカーは、麺を茹でている鍋に〈粉末スープ〉と〈調味油(ラード)〉を入れるように指示しているが、僕は丼にスープと油を入れておいて、茹で上がった麺と茹で汁を入れる、というやり方をしている。茹でる湯の量をいちいち計る必要がないからである。

結論❗️〈棒ラーメン豚骨味〉は、麺の茹で時間はキッチリ2分間、茹で上がった麺と茹で汁を予めスープと油を入れておいた丼に移し入れる❗️

最後に注意しなければならないのが茹で汁の量だ。少な目がベターである。少しでも多過ぎると〈豚骨スープ〉が薄くなって台無しになってしまう。

美味しい食べ方がある、などと偉そうなことを言った割には、〈棒ラーメン〉は結局、殆んどメーカーの指定通りの食べ方が良い、ということなのだった。

流石に豚骨ラーメンの本場である九州のメーカーだけのことはある。〈マルタイ〉が薦める食べ方に敬意を表する。

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