2022-09

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No.227【ウグイ釣り】

子供のころに住んでいた家は、桜並木がある川土手の下にあった。土手にも、その下にも道が通っていて、それに沿って住宅が軒を連ねている。その中には老舗の観光旅館や置屋もあって、界隈にはけっこう華やかな雰囲気が漂っていた。家の目の前の土手を越えたら...
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No.226【胴と脚】

長男・長女・次男と、ウチには3人の子供がいる。もう全員が成人してそれぞれの道を歩んでいるのだが、この3人、兄妹弟だというのに身体つきに著しく異なる部分があるのだ。無論、男女の違いではないので、その方面の話を期待された方には謝っておかなければ...
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No.225【真面目な立小便】

高速道路のサービスエリアでトイレ休憩をした時に、友人が実に馬鹿なことを言ってきた。「おいっ!あのなぁ、ションベンする時、脚チョッと開いて立つよなぁ」「そりゃそうだろ!」妙なことを言うヤツだ。「お前1回さぁ、脚をピタッと閉じてやってみ」「はぁ...
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No.224【庭の小さな石】

子供たちがペットを欲しがっていることは知っていたのだが、我が家ではまだペットを飼ったことがなかった。・・・・・・・「ただいま~!お~い、今日はお土産買ってきたぞ~来てごら~ん!」玄関のドアを開けるなり、僕は大声で家族を呼んだ。すぐに家内が出...
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No.223【散歩の相手】

ある日の夕方、家の近くの住宅街を散歩していた。すると前方から小学3・4年生くらいだろうか、女の子がリードを着けた犬を連れてこっちに向けて歩いて来た。《はは~ん・・あの犬は背が低いから、いま流行りのミニチュアダックスってヤツかな?》ところが段...
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No.222【碧色の淵】

少年時代に過ごしたところは、3つの大きな川に囲まれた町だった。夏休みともなると、友達4・5人でよく泳ぎに行った。当時は、危険だからといって学校が川遊びを禁じたりはしなかったのだ。在学中に生徒が2人も溺れ死んでいるのに、それでもPTAが騒ぐよ...
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No.221【河豚のヒレ酒】

〈河豚のヒレ酒〉を貰った。下関のメーカーだから本物だ。もっとも本場下関では(フグ)とは呼ばない。濁さずに(フク)という。縁起かつぎだ。見た感じは日本酒のワンカップなのだが、中には香ばしく焼いた河豚のヒレが入っている。裏側ラベルに飲み方の説明...
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No.220【シーズー犬】

シーズーを飼っている知り合いがいる。その愛犬が死んだ。彼によると、シーズーは眼病に罹かりやすい犬種だという。死んだ愛犬も数回は眼を患って苦しんだそうである。その犬は角膜炎になり、やがては緑内障を患って晩年には失明した。見るに堪えなかったそう...
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No.219【野球観戦】

勤務しているホテルの仕事仲間で〈ナイター〉を観に行こうということになった。15・6人はすぐに集まった。急な話だったのだが、外野席ならまだチケットが買えるみたいだった。・・・・・・・試合当日がやってきた。その日のナイターは、東京の人気球団が対...
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No.218【尻】

その叔母さんは「尻」に対して揺るぎないポリシーを持っていた。何かの時に言っていた。「女の尻はデカくてカッコ悪いでぇ。やっぱり男の尻のほうが小ぃそうてカッコええっ!」《男の尻なんか、¥1000―くれても要らんわっ❗️》そう思っている僕なのだが...